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特別受益者の相続分

 

遺産分割にあたっては

特別受益者の相続分を考える必要があります。

 

特別受益者の相続分(民法903条)

1項では、「被相続人から遺贈または生前贈与でその相続財産が

相続人にわたっていた場合は、

その分も加算した額が相続財産の総額となり、

法定相続分からその遺贈または生前贈与の額を引いた額が、

その相続人の相続分となる。」となっています。

 

2項では、「遺贈または贈与の額が、

当該相続人の相続分と同じか多額のときは

相続分がない。」となっています。

これは相続分より余分に貰っていても、

相続財産はないが、余分な部分は返す必要はないということです。

 

3項では、被相続人が遺言書で遺贈または贈与について

相続財産に入れないという意思表示を残していたときは、

遺留分に触れない範囲で有効である旨定めてあります。

 

では、死亡保険金の特別受益性はどうなるのでしょうか

養老保険契約に基づき保険金受取人とされた

相続人が取得する死亡保険請求権または死亡保険金は、

遺贈または贈与にあたらない。

ただし、その保険金を受取ることにより、

他の共同相続人との差が著しく不公平になるような場合は、

死亡保険金は特別受益に準じて、

持ち戻しの対象となる。(最決16.10.29)

とあります。

 

 

 

 

投稿者: 清水行政書士 日時: 2008年9月 9日 10:36 | | コメント (0) | トラックバック (0)

相続の基礎知識(6)

 いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は「寄与分」についてです。

 

「寄与分」とは

相続人が数人あるとき、その相続人のうち誰かが、

被相続人の財産を増やしたり

あるいは被相続人の病気の面倒をみたりして、

被相続人の財産を増やしたり維持した場合には、

その分を相続財産から除いたものを相続財産として、各相続人の相続分を決め、

それに「寄与分」を加えたものをその人の相続分とすることです。

(民法904条の2)

 

では、どのような場合に寄与分が認められるのでしょうか?

 

Ⅰ.寄与に当たるとされた場合

 1.血族相続人

  被相続人が死亡するまで25年にわたり共に家業に従事し、

  最後まで被相続人と生活を共にして世話をした長男

  (福岡家小倉支審S56.6.18)

 2.配偶者

  37年にわたり病弱の夫を扶養看護し、

  夫名義の不動産も専ら自己の収入により購入した妻(山形家審S56.3.30)

 

Ⅱ.寄与に当たらないとされた場合

 血族相続人

 長男が父から営業を譲渡された後、店舗部分の拡張や改造をし、

 父母の死に至るまで同居扶養したとしても、

 これは営業の譲受と深い関係があるから、

 特別の寄与とはいえない。(和歌山家審S56.9.30)

 これは、自分の仕事でやったことで

 親の財産を増やしたわけではないという解釈でしょうね。

 

Ⅲ.相続開始後の寄与

 寄与分は、相続開始時を基準として決めるべきで、

 相続開始後に相続財産を維持または増加させても

  寄与分にはならない。(東京高裁S57.3.16)

 

今回は寄与分でした。

お読みいただきありがとうございました。

投稿者: 清水行政書士 日時: 2008年9月16日 10:23 | | コメント (0) | トラックバック (0)

相続の基礎知識(7)

ここ2週間ほど書くのをサボってしまいました。

本当に申し訳ありませんでした。

 

相続の基礎知識(4)で遺産分割協議について書きましたが、

今回はその続きです。

遺産分割協議がまとまらないときはどうしたらいいのでしょうか、

また、一度合意した遺産分割協議をやり直すことはできるのでしょうか?

 

遺産分割協議がまとまらない場合については

民法907条2項に規定があります。

遺産分割協議が調わないとき、

または協議ができないときは、各共同相続人は

その分割を家庭裁判所請求できるとなっています。

 

では、遺産分割協議のやり直しについてはどうでしょうか。

判例では、

相続人全員が、合意の上で遺産分割協議の全部または一部を解除し、

改めて遺産分割協議をすることができるとなっています。(最判平2.9)

 

また、次のような判例もあります。

相続人の誰かに、例えば親の面倒を見ることを条件として

余分に遺産を相続させたところが、親の面倒を見ていない場合に

そのことを理由として遺産分割協議を解除できない。

 

参考までに、

遺産分割のための相続財産の評価は、

相続開始の時ではなく、遺産分割のときを標準にする。(札幌高裁S39.11)

という判例があります。

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

では、また次回もよろしくお願いします。

投稿者: 清水行政書士 日時: 2008年9月29日 09:30 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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